7月21日は、参議院選挙です。
衆議院選挙と違い、やや盛り上がりが弱いというか、ある意味では街宣車が自宅前の道路をスピーカーを鳴らして、候補者やウグイス嬢が大声を出す頻度が少ないので静かでいいと感じている人もいるかもしれません。
この記事の題名に「選挙に行かない人々〜」と付けましたので、まずは現在の日本の有権者数と、ここ最近の国政選挙の投票率を調べてみました。
まずは、2019年7月現在の日本の有権者数ですが、1億658万人です。
正直1億人はいないだろうと思ってたので、びっくりしました。
では、直近の衆議院選挙と参議院選挙の投票率を調べてみましょう。
だいたい、衆参平均で54%が投票行動をしているとすると、毎回選挙に行っている人数は、
5751万人で、
選挙に行っていない人数は、
4902万人です。
つまり、100人有権者がいるとすれば、毎回選挙に行ってない人は、50人弱となります。
では、その50人の無党派層は選挙に必ず行ってないかというと、データを調べてみた限りは必ずしも信念を持って無投票を貫いている訳ではないようです。
なぜなら、2009年の民主党フィーバーの年の選挙では投票率が70%近くまで上がりました。
つまり、日頃選挙に行かない50人のうち、20人くらいは投票行動を起こしたのです。
ここから分析すると、有権者100人のうち30人は選挙に完全な「無関心層」であり、20人は何か大きく政局が動きそうな時にのみ投票行動を起こしている層だということが読み取れます。
そして、数日前のある新聞の調査によると、この時点で投票先を決めていない人が4割もいるそうです。
これは、調べたわけでもなく推測ですが、この4割はおそらく「投票には行く」と答えた人の中での4割だと思われます。なぜなら調査の質問項目に「選挙自体行かない」という項目があると推測できるからです。
ということは、毎回選挙に行く50人のうちの4割なので、20人は現時点で投票先を決めてないと見ていいでしょう。
以上をまとめると、
100人の有権者中、
「30人が無関心層」
「20人が政局が大きく動く時のみ投票する層」
「20人は毎回投票自体はするものの、その時々の状況によって支持政党を変える層」
「30人は保守、もしくは革新と信念を持ってる層」
という分析が成り立つのではないかと思います。
つまり、日本の有権者のうち
「70%は無党派層」
と見ていいのではないでしょうか。
そして、信念を持ってる30%の層が、選挙戦でなんとかその無党派層を取り込もうとして、躍起になっているというのが、実情ではないでしょうか。
70%の無党派層についてですが、自分の身近な体験として…政治に全く関心のない人に「経済的な政策」や「国防のあるべき姿」などを話してもまるで柳に風の人が多いです。
例えて言えば、「女性にガンダムの造形の素晴らしさ」を熱く語ってもポカンとしている感じでしょうか。
中には、「自分はまったく政治に期待していない。だから結果が悪くなってもガッカリすることはない」と言われたこともあります。
ですが、政治の結果が自分になんらかの結果を及ぼすのは当たり前だとしても、同じ時代に生きている他の日本人にも当たり前に影響は及ぼされるのが政治だと思うのです。
自分の生活はもう充分に満たされていて、「自分にはもう政治によって幸福になる必要性を感じない」としても、自分の投票行動によって他の人が今より幸福になることがあると思うのです。
例えば、選挙結果によっては「年に1回の家族旅行が年に2回行けるようになった」「奨学金を利用せずに子供を大学に進学させられた」「若者の収入が上がり婚姻率が高まった為、地域に子供が増えた」「就職氷河期世代の人たちの正社員比率が高まった」などなどです。
要するに、選挙に行って投票行動をするということは、
「現在の日本を素晴らしい国にし、未来の日本をより素晴らしい国にしていく種まきである」と思うのです。
とはいえ、各党のマニフェストなどはいちいち取り寄せたりするのも大変だし、そもそも比較が難しいというのが現実ではないでしょうか。
そういう人のために、便利なサイトがありましたので、紹介します。
参院選2019「重点政策・公約比較表」政治と選挙のプラットフォーム「政治山」
参議院議員選挙2019「重点政策・公約比較表」 | 政治・選挙プラットフォーム【政治山】
とてもわかりやすいサイトなので、各政党の政策を比較してみてベストな政党を選ぶのもいいのではないかと思います。
やはり、自分としてはこのブログの主目的でもありますが、
「この時代の日本に生まれて本当に良かった」と心の底から思える国にしたいのです。
そして、そう思える人が日本にもっと増えると嬉しいし、心強いなと思います。
自分は出来れば今日、期日前投票に行ってこようと思います。
みなさんも21日はぜひ投票しに行きましょう。
以上、
「選挙に行かない人々が日本の命運を握る」でした。