もうだいぶ昔の話です。
自分は3年制の福祉専門学校を卒業し、念願叶って障害者施設で働くことになりました。
どの仕事もそうですが、勤め始めの一年目、2年目は覚えることが多かったり、新たな人間関係を構築したりで本当に大変です。
とにかく、先輩職員から教わったことをメモ帳にメモをし、家に帰ったらそのメモ帳を読みやすいように綺麗に清書したりで、心身共に疲れる状態が入社して1〜2年は続きます。
おのずと休みの日は、いかにして休養の効果を最大化できるかを考えるようになりました。
ある日、同じ年に入った同期の子が、
「大山さん、自分は仕事から帰ると、毎日大きいサイズのカップのアイスをどか食いして、休みの日には、新しいゲームソフトを買って遊びまくってます」と言いました。
大きいサイズのアイスは、どうもファミリー用のサイズらしいので、「こいつ大丈夫か?」と思ったものです。
要するに仕事のストレスを、食べることと、ゲームをすることで解消しているようでした。
では、その当時自分はどのような状況だったかというと…
福祉施設に勤めたことがある人はわかると思いますが、とにかく職場は「人、人、人〜❗️」
当たり前ですが、職場の空間においての人口密度がメチャメチャ高いのです。
自分が望んで就職したとはいえ、個人的にはあまり人がいない静かな空間が好きな為、もうストレスマックスでした。
で、そのような状況で、休日はどう過ごしていたかというと、日頃の反動なのか難解な本を読みたい衝動が湧いてきて、プラトンなどの哲学書を読んでいました。
あと、通勤時の帰りにはクルマで片道1時間かかる道中、当時流行っていたモーニング娘。などを聴いて元気をもらっていました。
とにかくその頃から、そもそも効果的な休養を取るには、「疲れ、疲労」の分析をして、それぞれに効果的な対応をしないと「無駄な休養」になってしまうのではないかと思い始めたのです。
そして自分なりに「疲れ、疲労」の分析をして
効果的な休養のカテゴリーを作ってみたのです。
そのカテゴリーは5つに分かれます。
1.ストレス解消系
2.欲求不満解消系
3.癒し系
4.気分転換系
5.充電系
それぞれを大まかに解説します。
まず、「ストレス解消系」ですが、とくに仕事の状況によっては、限られた時間内に決められた仕事を完了しないといけないという場面が多々ありますが、これが結構ストレスの原因になってます。
しかも、その仕事ができないと同僚や上司から無能の烙印を押されるのではないかというプレッシャーもかかります。
では、そのストレスをどう解消していたかというと、
①ゲーム(特にアクション系)
②格闘技観戦
③友人とのおしゃべり
です。ゲームなどは難易度が高いとそれがまた返ってストレスが溜まる原因になるので、だいたいイージーモードでやります。
格闘技観戦は、自分は総合格闘技が好きなので
昔はプライドを毎回欠かさず観戦していました。注目の試合で自分の好きな選手がスカっとした勝ち方をすると本当にストレスの解消になります。
友人とのおしゃべりは、本当に楽しい時間です。気の合う長年の親友と話すと笑いのツボも似てる為、3時間くらい話すとスッキリします。
次は「欲求不満解消系」です。
欲求不満と一口でいっても様々な欲求があるため、例えば「高いスポーツカー」が欲しいけどお金がないので買えない。みたいな欲求不満の解消はなかなか難しいと思います。
なので、「お金がかかる物欲」みたいなのは、「あきらめる」か「コツコツお金を貯める」か
「違った方法で解消を試みる」ぐらいしかないと思います。
自分の場合は、月並みですが
①美味しいものを大量に食べる
②お菓子やジュースなどを食べる
③寝る
………。自分で書いていてあまりに月並みな為、これについてはそれぞれの解説はやめます。
次は「癒し系」です。
①温泉(特に露天風呂)
②音楽
温泉が大好きです。特に温泉旅館での露天風呂は最高です。自分は露天風呂のロケーションとしては、海沿いの温泉よりは山の中にある温泉が好みです。
木々が新鮮な酸素を大量に供給してくれていると思うので、身体は温かい温泉に浸かりながら鼻と口の中から新鮮な酸素が入ってきて、心身ともにリラックスできます。
音楽については、癒し系に限ればインストゥルメンタルや、女性アーティストをよく聞きます。クルマでドライブしながら、コーヒーを飲みながら聞くスタイルが好きです。
次は「気分転換系」です。
みなさんも経験があると思いますが、せっかくの休日にもかかわらず、月曜日からの仕事を想像してしまい憂鬱になって休みが楽しめないというパターンです。
取り越し苦労型の人は、結構これで精神的に疲れてしまうことが多いと思います。
要は仕事のことを考えないで、気分転換が出来れば良いのです。自分はこれに対しては、大好きな漫画を読む。または映画を観る、とかです。
特に漫画は、画面が白黒なため、また絵自体も動いてないため、眼も疲れないので気分転換には最適です。
いつか、おススメの漫画とかをこのブログで紹介していきたいと思います。
最後は、「充電系」です。
「身体の疲れを取り」「心を癒し」「気分転換」が出来たとしても、それだけではまだ、プラスマイナスゼロに戻っただけだと考えます。
やはり人間が活動するには内的なエネルギーが動力源になると思うため、その精神エネルギーを貯めることが大事だと思います。
自分の場合、これに関しては「良書を読む」の一択です。
色々なエネルギーの貯める方法を長年模索してきましたが、これに代わる方法は見つかりませんでした。
良書といっても様々ありますが、分野としては歴史小説や、文学、伝記などが好きです。
または、ビジネス書なども版を重ねて長年読み継がれているような本は、読んでいると著者の智慧が自分の身体に入ってきて、エネルギーに変換され、ガソリンが満タンになっていくような感覚があります。
実際、何か目に見えないエネルギーが、身体の毛穴を通って浸透していくような不思議な感覚を感じる時があり、ある種の小恍惚感とでもいうような感覚に襲われるのです。
一般的には口から食べる食物がエネルギーになると言われていますが、自分の場合は、あまりピンと来なくて、やはり知的な欲求を満たせる書籍が最もエネルギーが補充されるように感じます。
では、みなさんも良い夏休みをお過ごしください。