崖っぷち日本のユートピア社会学by大山昇悟

崖っぷちに立っている日本をどうしたらユートピア(理想郷)にできるか日々考え答えを探していくブログです

.entry-content { font-size:17px; } @media screen and (max-width:480px){.entry-content p{font-size:17px;}}

トルストイ「アンナ・カレーニナ」をお勧めします

「芸術は神の形態を最高の格調をもって表現しようとします」

ドイツの哲学者、ヘーゲルの言葉です。

 

ヘーゲルは時代の節目、節目に説かれる、様々な思想の中に神の意図、神の意志が込められていることを見抜き、また思想のみならず、その思想を実践する改革者や、芸術なども神の自己表現の一端を担っているとしました。

 

一応このブログの題名には「ユートピア」と名付けています。究極のユートピアというものを人類は目指していると思いますが、その発展過程における段階的ユートピアもあり得ると思います。

 

そしてユートピアを段階的に発展させる為に、精神を発展させる必要があり、それには芸術も含まれると考えます。

 

ということで、このブログでも良質な映画や、文学、音楽、アニメ、漫画などを時々紹介していきたいと思います。

芸術の中に神の姿を見いだす〜○○編」というシリーズにしたいと思います。

 

ちなみに、どちらかというとエンタメ系に寄ってるものは、「効果的な休養研究所」の方で紹介するつもりです。

 

今回は、文学編として、トルストイアンナ・カレーニナを紹介します。

f:id:AitoSatori:20191128095317j:image

 

トルストイと言えば、誰もが知っているロシアの文豪ですが、代表作としては戦争と平和の方が有名だと思います。

 

そしてもう一つの代表作としてアンナ・カレーニナがあるのですが、この本が現代の日本においてあまり話題にならないのは、やはり題名にとっつきにくいロシア人の名前がついているからだと思います。

 

まず読む前に、作中読みづらいロシア人名がたくさん出てきて、覚えられないのではないかという危惧があり、そこが日本人からすると非常に壁になっているのではないでしょうか。

「名前が分かりづらい→ストーリーも分かりづらい」と心配もしてしまいます。

 

ただ自分としては、同じくロシアの文豪であるドストエフスキーは読めていたのと、どこかの情報で夏目漱石が「アンナ・カレーニナ」のことを絶賛していて、「今まで読んだ小説の中で一番面白い」と述べていたことが読む引き金になりました。

 

ストーリーですが、wikipediaを見ると、最初から最後まで完全なネタバレ状態で載っているのでこれから読もうと思う人はwikipediaは見ない方がいいでしょう。

 

なのでネタバレしない程度に簡単にストーリーを紹介します。

『アンナは政府の高官であるカレーニンと結婚していて、一人息子もいるものの、夫との生活に物足りなさを感じている。そんな中、若い貴族の将校ブロンスキーと出会い、しだいに惹かれていく。アンナは世間体を気にしつつもブロンスキーにのめり込み、二人は別の土地で暮らすようになる』

 

以上のようなストーリーですが、前もって断っておくと自分はそれほど文学を読み解ける自信がないので、肩の力をぬいたプレゼンになります。

 

まずこの小説の素晴らしいところは、出だしの掴みが良いということです。

 

アンナのお兄さんが、自分の家の家庭教師(女性)に手を出してしまい、それを知った奥さんが怒って家から出る為、荷造りをしている場面から始まるのです。

 

そしてアンナのお兄さんは、「妻に謝ろうか、どうしようか、早くしないと本当に家から出て行ってしまう、どうしようか〜」みたいな感じになっており、無責任な第三者から見れば、これは注目したくなる出だしなのです。

 

アンナの兄のエピソード自体はその後物語に大きくは影響しないものの、時代と地域を超えて、万人をワクワクさせる序盤をチョイスするトルストイは、さすがというべきでしょう。

 

本筋であるアンナの話しをしたいと思います。

アンナの夫のカレーニンは、政府高官という設定なのですが、これが男性から見ても面白みのない退屈な男として描かれているのです。

 

ではなぜアンナはそんな男と結婚したかというと、細かい部分は忘れましたが、昔ながらのお見合いor誰かの紹介みたいな結婚だったと思います。少なくともお互いの恋愛感情はあまりなかったけど結婚に至ったという形だったと思います。

 

そこへある日突然、青年貴族将校のブロンスキーがアンナの前に現れます。夫との退屈な生活の中に忽然と現れた若い男性にアンナは惹かれますが、この男がまた男性読者からするとイマイチな男なのです。

 

自分の見方が偏ってるかもしれませんが、このブロンスキーという男は、男性目線からは少しチャラチャラしたジャニーズ系に見える面があるのです。(ジャニーズファンの皆さんすいません)

 

かくして読者は、退屈でつまらない夫に倦怠を感じているアンナに共感しつつも、ジャニーズ系の若い男に惹かれるアンナには「やれやれ、これだから女は…」的な矛盾した二つの感情を抱きながら物語を読み進めていくことになります。

 

話しを戻します。その後アンナは世間体を気にしつつもブロンスキーと一緒になる選択をしますが、夫は離婚を承諾してくません。

のみならず、アンナの一人息子もアンナに渡すのを拒否します。

 

アンナはこの環境と結婚相手さえ変われば幸福になれると信じて行動していますが、果たして本当に人間が幸福になれるのは環境次第なのか?がこの小説のテーマなのかと思いました。

 

あとこの本の普遍的な部分として、夫婦間の心の動きや、言葉のやりとり(応酬)の描写がいちいち的確で「夫婦あるある」が満載なところです。

 

題名の難しさで敬遠している方や、結婚したい人、結婚したての人にオススメしたい本です。

 

 

 

 

 

にほんブログ村 その他趣味ブログへ
にほんブログ村