2月4日、北京五輪が開幕した。
ここ半年ほどは、アメリカを筆頭に数カ国が政府高官を派遣しない「外交的ボイコット」を表明していたが、「開幕式のセレモニーが綺麗!」などの記事を見ると外交的ボイコットは効果があったのか、疑問に思わざるを得ない。
ネット上では「選手自身がボイコットすべき」や「完全ボイコットすべき」などの声も上がっていたものの多数派であったとは言えず、まさしく外交的ボイコットでお茶を濁されてしまった。
近年、中国の度重なる傍若無人ぶりをかつてのナチスドイツになぞらえて見る向きもあるので、1936年に行われたベルリンオリンピックを簡単に概観してみたい。
当時のドイツはアドルフ・ヒトラーの独裁政権のもと、軍国主義、反ユダヤ主義、人種差別主義政策を行っていた。そしてこれら主催国の人権侵害を理由にベルリンオリンピックのボイコット運動が、アメリカ、イギリス、フランス、スウェーデン、チェコスロバキア、オランダで表面化した。
しかし、1935年12月に米国のアマチュア体育連盟が参加に賛成投票すると、他の国も同調し、ボイコット運動は衰退した。その後のドイツの流れは…
1938年オーストリアを併合
1939年チェコスロバキア併合
各国がナチスドイツに対して宥和政策をとり続けた結果、世界規模での戦争にまで突き進んで行ったのである。
そして現在、中国を取り巻く一連の流れを1940年代の歴史に当てはめてみるならば、次の展開が予想されるのだ。
おそらくかなり近い将来、中国が台湾を侵攻し、尖閣諸島の実効支配に動き始めると思われる。ちなみに筆者は尖閣諸島については、自衛隊が動き中国と戦闘状態にならない限り「日米同盟」は発動しないと推測する。
おそらく日本政府は「極めて遺憾」と愚痴るだけか、海上保安庁あたりが周辺で声を上げるぐらいが関の山だと予想する。そうであれば米国としては「自国の領土を真剣に守る気のない国」に対して米軍を派遣する義理はないと判断するだろう。
権利の上に眠るものは保護されないのである。
そして現在のウクライナとロシアの情勢を含めて考えてみると、中露軍事同盟が成立し、第三次世界大戦が勃発する可能性も少なくないのである。
それにしてもなぜ歴史は繰り返されるのだろうか?
1940年代から約80年が経過し、その間の科学技術の発展は目覚ましいものがあった。いくつか画像で例を上げると…
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1940年代から較べると、科学技術の発展や個人が獲得している様々な知識量が増えたのは間違いない。
にも関わらず、北京五輪を完全ボイコット、または中止することが出来ずに80年前と同じ歴史を辿ろうとしている。
それはとどのつまり、この80年の間に肝心の人間の中身、人格や精神性が向上せずに現状維持だったことを意味する。
精神性が80年前と変わらなければ、 「歴史の繰り返しは必然」なのではないだろうか。